日本クレジット産業協会の調査によると、2002年のクレジットカード不正使用(カード犯罪)による被害額は291億4000万円(前年比5.7% 増)にのぼり、そのうち偽造カードによる被害は165億円(同12.6%増)の約56.6%という数値がでています。
特に近年は、一流ホテルのレストランレジにスキマー(スキミング装置)が発見されたりと、その設置場所もさまざま。
スキミングとは、カードの磁気ストライプ部分に入っているカード情報をスキマーと呼ばれる特殊装置により読み取り保持し、そこに書かれているカード番号などの重要情報をそのまま別のカードに書き込み偽造する手法のこと。
手のひらに入る程度の機械であるスキマーは、カードの磁気部分を通すだけでデータをコピーできる実に簡単な装置です。スキミングは主にキャッシュカードに使われ、口座のお金を不正に横領する犯罪として有名ですが、クレジットカードでも偽造カードによるカードローンの不正借り入れや購入した商品を売りさばいてキャッシュを得るなど、年々増加の傾向にある犯罪手法です。
窃盗カードの不正使用の場合は、盗まれた所有者が気づいて警察などに即時通報することが可能ですが、スキミングは盗られるものが情報なだけに、本人が気づかない間に不正利用され、被害に気がつくのは請求書が来てからということになり、通報が遅れることが問題となっています。
こうしたスキミングの被害を防ぐには、やはり、余分なカードを持たないようにするのがまず一番でしょう。実際に使ってみないとわからないクレジットカードですが、実際に必要ないと思うカードは“リストラ”つまり解約することで、クレジットカードの保有数を必要最低限の2〜3枚にしぼり、つねに財布か専用ケースに入れて持ち歩くようにしましょう。
こうして数枚に限定することで、いつどこで自分がどれだけ利用したかを管理が行き届くようにすることが大切です。
スキミングに使われる主なスキマーは、カードをスキマーの磁気読み取り口に入れて情報を抜き取る方法ですが、最近は財布の上からでも読み取れるような、いわゆる“非接触型”のスキマーも市場に出回ってきているようです。これらはいくら財布に持ち歩いていても、カードを身に着けていても、例えば満員電車の中でポケットの財布からでも情報を抜き出すことが可能になってしまいます。
そのため、磁気を遮断する専用カードなどに保有することも対策として考えるようにしましょう。
クレジットカードには「盗難保険」という、60〜90日間(各会社による)の保険適用期間内に、不正に使用されたと申し出て認められれば補填対応を受けられる保険を備えているものがあります。
複数カードを使用する場合でも、最低限メインのカードは「盗難保険」でスキミングの対策をしよう。
※盗難保険の内容は会社によって違う場合がありますので、事前にしっかりと確認をしましょう。
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